真珠のひみつ

神戸の真珠屋。1968年生まれ。浜省、カープ、映画、銭湯巡り

レトロ

『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)── 伝説は、受け継がれる。

いやぁ、映画って本当にいいものですね。 かつて、この星には“伝説”と呼ばれる光の戦士たちがいた。そして今、ひとりの若きウルトラマンに、その絆が受け継がれようとしている――。 本作『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』は、TVシリーズ『ウルトラマン…

西新開地の話を聞いた夜 ― 深夜のBarで、時間を越える

天一軒で小腹を満たし、時計を見ると21時40分。「せっかくやし、今日は終電まで飲んでみるか」そんな気分で、大学時代の同級生が営むBar「こたん」へ向かいました。 カウンターには先客が二人。ひとりは飲み仲間の常連さん。もうひとりは、82歳の男性。 彼は…

風呂上がりは、天一軒へ ― 昭和の味と再会した夜

二宮温泉でたっぷり汗を流して、心も体もさっぱり。その足で向かったのは、三宮駅東口の高架下にある台湾料理の老舗、「天一軒」。創業60年以上のこのお店。営業時間は夕方5時から夜10時まで。コロナ禍には昼間に店先で弁当販売をしていて、営業の合間に何度…

ライブのあとは、やっぱり風呂やろ。― 二宮温泉にて

渡辺美里さんの40周年ライブが終わったのは、20時20分。国際会館を出て、三宮駅までぶらぶら歩きながら、 「晩ごはん、どこで食べよか」「ビールも飲みたいしなあ」 そんなふうに考えながら、ふと立ち止まる。 「いや、待てよ。飲んでから風呂はあかんやろ」…

名画座の午後、ボブ・ディランとともに

湊川の銭湯「湊河湯」で、高校の同級生と偶然再会したあと、5分ほど歩いて向かったのは「パルシネマしんこうえん」。 いまどき珍しい、2本立て・入れ替えなしの名画座です。大人1,600円で、たっぷり映画の世界に浸れるこの空間は、神戸の映画ファンにはおな…

CD、売ってみた話。神戸・元町「りずむぼっくす」にて

最近、家の棚を整理していたら、もう聴かなくなったCDが何枚か出てきました。これまでは近くのBOOK OFFに持ち込んでいたのですが、毎回びっくりするほどの低価格査定で、ちょっとしたモヤモヤが残ることもしばしば。 「どうせ手放すなら、ちゃんと見てくれる…

狙われぬ地球──信頼という名の防波堤

1967年に放送された『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」。今なお“特撮史上屈指の名エピソード”として語り継がれているこの作品に、いま改めて深く考えさせられる。 物語に登場するのは、赤い結晶体をタバコに混入させ、人間に吸わせることで発狂させる――…